Google広告のキーワードプランナーは、関連するキーワード候補と、過去の検索需要や広告配信の見通しを調べるツールです。Google広告の「ツール」から「プランニング」を開き、「キーワードプランナー」へ進みます。候補を増やす場合は「新しいキーワードを見つける」、用意した候補を調べる場合は「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を使い分けます。

ただし、検索数が多い言葉から順に選べばよいとは限りません。探しているものが自社のサービスと違えば、アクセスが増えても問い合わせには結びつきにくいからです。調査条件と選ぶ基準をそろえることで、数字を広告や記事の計画に使いやすくなります。

この記事では、トミラのGoogle広告実画面を使い、入口、未入力フォーム、取得条件、月間平均検索ボリュームの範囲表示、書き出し入口を説明します。画面例の条件は日本・Japanese・Google・2025年10月〜2026年9月です。アカウントや更新時期によって表示が異なる場合は、利用中の画面と照合してください。

調査を始める前にキーワードで集めたい顧客を決める

顧客の困りごとから検索語を選びサービスへつなぐ

キーワードプランナーに言葉を入力する前に、誰のどの相談を増やしたいかを決めます。同じ広告運用でも、初めて広告を出す企業と、配信中の広告を改善したい企業では、調べる言葉が変わります。運用代行を探す人に向けた調査と、管理画面の操作方法を知りたい人に向けた調査も分けた方が、候補の意味を判断しやすくなります。

たとえば「Google広告」は媒体について広く知りたい言葉、「Google広告 運用代行」は外注先を探す言葉、「Google広告 コンバージョン 設定」は作業方法を探す言葉として考えられます。実際の意図は検索結果でも確認しますが、調査の準備では、このように必要な情報と次の行動を整理すると候補を選びやすくなります。

候補の種は、サービス名だけでなく、顧客が相談するときの表現から集めます。成果が合わない、設定が分からない、担当者が足りない、費用を比較したいなど、相談の中身を短い言葉へ分けます。自社で使う専門用語と顧客が使う表現が違う場合は、両方を候補に残して調べましょう。

候補の切り口と確認する目的

候補の切り口言葉の例確認したいこと
依頼したい仕事広告運用代行、広告改善問い合わせにつながる業務か
選ぶときの条件費用、料金、比較説明すべき判断材料は何か
困っていること成果が出ない、計測できない問題の範囲と支援内容が合うか
操作したいこと設定、連携、確認方法説明記事で解決できるか

候補は広めに集めて構いません。ただし、自社に関係しない言葉を増やしすぎると、後で確認する量が大きくなります。広く探す段階と、広告や記事へ採用する段階を分けることが大切です。採用時には、サービスとの関係、案内できるページ、読者が必要とする回答を見直します。

新しい候補を探す場合と候補一覧を調べる場合を使い分ける

キーワードプランナーを開く

まずGoogle広告で調査対象のアカウントを確認し、「ツール」から「プランニング」を開きます。その中の「キーワードプランナー」を選ぶと、調査方法を選択する画面へ進めます。別のアカウントを管理している場合は、目的のアカウントで開いているかも確認してください。

Google広告のツール内にあるプランニングとキーワードプランナーの位置

基本機能を利用するには、お支払い情報を入力し、アカウント設定を完了する必要があるとGoogleが案内しています。初回設定の画面が出る場合は、管理者と利用条件を確認しましょう。キーワードの調査と、キャンペーンの公開・広告配信開始は別の作業です。画面へ入れない原因を確認するために、目的の分からない設定を進めることは避けてください。

利用条件や画面の案内は、Google公式ヘルプ「キーワード プランナーを使う」でも確認できます。

目的に合わせて調査の入口を選ぶ

選ぶ入口向いている作業準備するもの
新しいキーワードを見つける関連する候補を増やす商品・サービスを表す語句や対象サイト
検索のボリュームと予測のデータを確認する手元の候補をまとめて調べる調べたいキーワードの一覧

関連候補を探す入口と入力欄を確認する

まだ調べる言葉が十分に集まっていない場合は、「新しいキーワードを見つける」を選びます。サービス名だけでは思いつかなかった関連候補を探し、顧客が使う言葉を広げるための入口です。

新しいキーワードを見つける入口

語句を起点にする場合は、「広告運用」「リスティング広告」など、今回調べたい業務を表す言葉を準備します。入力する語句の範囲が広いほど、結果には目的と異なる候補も含まれ得るため、取得後にサービスとの関連を確かめます。

次の画面は、キーワードから開始する未入力フォームです。入力欄と灰色の「結果を表示」を確認できます。未入力の状態を、入力済み・結果取得済みの画面として読み替えないようにしてください。ここでは入力場所を示しており、入力から結果取得までの連続操作を示すものではありません。

新しいキーワードを見つける画面の未入力欄と、灰色で無効な結果を表示ボタン

ウェブサイトを起点に候補を探す方法もあります。複数の事業を持つ会社のサイト全体と、一つのサービスのページでは、候補の広がり方が変わる場合があります。今回増やしたい相談に関係するページを選び、対象外の事業の言葉が混ざっていないかを確認します。

手元の候補一覧を調べる別入口を確認する

すでに候補がある場合は、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」が目的に合います。たとえば「広告運用代行」「広告運用代行 費用」「リスティング広告 運用代行」のように、比較したい語句を一覧にしておくと整理しやすくなります。

検索のボリュームと予測のデータを確認する入口

この画面例で示すのは入口までです。リストの貼り付け、CSVの取り込み、その後の開始操作は示していません。ファイルの形式や入力方法は、利用中の画面とGoogle公式手順で確認してください。未確認の列名やボタン位置を前提に準備すると、取り込み時の認識違いにつながります。

結果を見る際には、将来のクリックや費用の予測と、過去の検索数を分けます。予測画面に出たクリック数を、月間検索数として控えないでください。「何の指標を調べたいのか」を決めてから、該当する列名と取得条件を確認します。

地域と検索ネットワークと期間をそろえて数値を確認する

結果の地域と言語を確認する

キーワードの数値を比べるときは、調査条件をそろえます。全国向けのサービスと一部地域向けのサービスでは、使うべき需要の範囲が違います。日本の法人に提供するサービスなのに、別の国を含む数字で判断すると、優先順位が事業の実態から離れてしまいます。

今回の結果画面では、地域は「日本」、言語は「Japanese」と表示されています。これは取得済み結果の条件を読む例であり、設定変更の動作を示すものではありません。

結果画面で地域が日本、言語がJapaneseと表示されている箇所

言語設定は、候補を探すときの条件として確認します。ただし、日本語を選んだからといって、月間平均検索ボリュームが日本語利用者だけの検索数へ限定されると考えないでください。候補を絞る条件と、過去指標の集計範囲は分けて読む必要があります。

検索ネットワークを確認する

検索ネットワークは「Google」と「Google と検索パートナー」を区別します。今回の表示は「Google」です。Googleのみで取得した表と、検索パートナーを含めた表を、そのまま同じ需要として比較しないようにしましょう。

結果画面で検索ネットワークがGoogleと表示されている箇所

検索数の対象期間を確認する

期間の表示も、検索数と一緒に確認します。今回の操作例では「2025年10月〜2026年9月」です。別の期間で取得した数字と比べる場合は、期間の違いによる変化なのか、需要そのものの変化なのかを切り分けます。

検索数の対象期間が2025年10月から2026年9月と表示されている箇所

月間平均検索ボリュームは、指定した地域・検索ネットワーク・月単位の期間で、キーワードとその類似パターンが検索された平均回数です。Googleの定義では、デフォルトは言語を問わない12か月間の平均です。毎月同じ人数が検索することや、その語句を一字一句同じ形で検索した回数だけを表すものではありません。

比較するときに残す条件

確認する条件そろえる理由混同しやすいこと
地域提供エリアに合わせる対象外地域の需要を含める
候補抽出の言語探す候補の条件を記録する過去検索数も特定言語限定だと考える
検索ネットワーク対象範囲をそろえるGoogleのみとパートナー込みを比較する
期間同じ時期の需要を比べる季節性を候補の強弱と考える
取得日情報の鮮度を区別する過去の値を現在値として使う

候補同士で類似パターンが含まれるため、似た表記の検索数をすべて足し、独立した需要として合算しないようにします。語句ごとの確認値と、自社で見積もる需要全体の規模は別に管理します。

季節性のある語句は、平均値だけでなく月ごとの変化も確認します。毎年の繁忙期と、ニュースや制度変更による一時的な増加を分けると、記事の公開時期や更新予定を考えやすくなります。同じ期間で比較できない場合は、比較条件の違いを記録して判断を保留する方法もあります。

基本機能へ入れない状態と、入れた後に検索数が幅を持った値で表示される状態も分けます。前者はアカウント設定や利用条件を確認する問題です。後者は、表示された数値の粒度をそのまま記録して扱います。細かい値を得ることだけを目的に、広告配信へ進む判断はしないでください。

取得できなかった候補は、検索数がゼロだった候補と分けます。入力エラー、利用条件、取得途中の停止が原因なら、需要がないとは判断できません。未取得をゼロへ変えると、再調査すべき候補が一覧の下に埋もれてしまいます。

検索数と広告競合性と予測を読み分ける

月間平均検索ボリュームの範囲を読む

取得済みの実画面では、操作例「広告運用」の月間平均検索ボリュームが「1000〜1万」の範囲で表示されています。これは「広告運用」の表示例であり、この記事の主題である「Google広告 キーワードプランナー」の検索数ではありません。

広告運用の月間平均検索ボリュームが1000から1万の範囲で表示されている画面

範囲表示は、そのまま範囲として記録します。中央値や上限を選び、確認できた一点の検索数として扱わないでください。同じ範囲に入る候補の細かな順位は、この表示だけでは決められません。検索意図とサービスとの関連、案内先の準備状況を加えて判断します。

指標ごとの役割と判断上の注意

指標分かること判断上の注意
月間平均検索ボリューム条件内の過去の平均検索回数概数。訪問者数や問い合わせ数ではない
競合性入札している広告主の相対的な多さ自然検索の上位表示難易度ではない
ページ上部に掲載された広告の入札単価・低額帯過去の単価実績の低い範囲自社に適用される最低料金ではない
ページ上部に掲載された広告の入札単価・高額帯過去の単価実績の高い範囲自社の実際のクリック単価を保証しない
クリック数・費用などの予測設定条件に基づく配信の見通し実際の成果や問い合わせ件数の保証ではない

特に、広告の競合性とSEOの難しさは別の指標です。広告主が多いかどうかと、自然検索でどのような記事が上位へ掲載されているかは、別に確認します。記事制作に使う場合は、候補を選んだ後で実際の自然検索結果を読み、求められている回答や既存記事との重複を調べます。

過去の検索数と配信予測も分けます。予測では、入札単価、予算、季節性、過去の広告品質などを考慮します。一方、過去の検索ボリュームは、これらの条件で自社広告が何回表示されるかを計算したものではありません。検索需要があっても、自社の広告が同じ回数表示されるとは限らない点に注意してください。

入札単価の低額帯・高額帯も、実際に自社が支払うクリック単価を確約するものではありません。過去の広告掲載に関する参考値として扱い、運用開始後の実績で検証します。予測値を確定した成果として扱うと、社内の予算判断や運用開始後の認識にずれが生まれます。

各指標の定義は、Google公式ヘルプ「キーワード プランナーの予測について」で確認できます。表示されない値をゼロとして補ったり、検索数から問い合わせ件数を直接計算したりせず、確認できた範囲で比較しましょう。

広告出稿の検討へ使う場合は、検索数だけでなく、広告から案内するページも一緒に考えます。費用を知りたい検索へ、料金や見積もり条件の説明がないページを案内すると、読者は判断を終えられません。検索語が表す質問に、広告文とリンク先がそれぞれ答えられるかを確認します。

調査で見つかった語句をすべて一つの広告へ詰め込むのではなく、相談の内容が近い候補をまとめます。候補の分類ができていると、広告文で答える内容と、記事で詳しく説明する内容を分けやすくなります。検索数を取得する工程を、実際の情報設計へつなげましょう。

問い合わせとの近さを加えて制作するキーワードを選ぶ

調査した候補は、検索数と問い合わせへの近さを組み合わせて並べます。需要があり、サービスと直接関係し、読者が解決策を探している言葉は優先して検討しやすい候補です。一方、検索数が大きくても自社が解決できない相談に偏るなら、採用を見送る理由になります。

「とは」「意味」などの言葉は、依頼前の情報収集を助ける記事で扱いやすい一方、すぐに外注先を探しているとは限りません。運用代行の相談を増やす場合も、依頼に近い語句だけへ限定せず、初期の疑問を解決する記事と、依頼範囲を説明するページの役割を分けます。

実務では、候補ごとに「どの顧客が」「何を知りたいときに」「どのページを読み」「次に何を判断するか」を短く書くと整理できます。このつながりを説明できなければ、検索数だけを理由に採用していないかを見直します。

候補の状態に応じた優先度

候補の状態優先度の考え方次に確認すること
需要があり相談に近い優先して具体化検索意図、案内先、既存記事との重複
需要が大きく相談から遠い役割を決めて検討説明記事として解決する疑問と導線
需要が小さく相談に近い数字だけで除外しない専門性と解決できる顧客課題
取得できていない評価を保留条件や取得状況、再確認の必要性

公開する候補を選んだら、タイトルを作る前に、その言葉で検索する人が欲しい回答を書き出します。操作場所を知りたいのに会社紹介ばかりが並ぶ記事や、料金を知りたいのに仕組みの説明だけで終わる記事では、読者の疑問が残ります。需要調査で見つけた言葉を、読者が作業や判断を終えられる内容へ落とし込みます。

既存記事がある場合は、同じ課題に答える記事を増やす前に、その内容を確認します。内容が重なるなら既存記事を改善する方が適切な場合があります。広告用の候補と記事用の候補も同じ採否理由になるとは限らないため、用途を記録して整理してください。

候補の書き出し入口を確認する

候補を一覧で扱いたい場合は、結果画面の「キーワード候補をダウンロード」が書き出しの入口です。次の実画面では、画面名と候補一覧の文脈に加え、入口の詳細、CSVとGoogleスプレッドシートの形式選択肢を確認できます。

キーワードプランナーの画面名と候補一覧、キーワード候補をダウンロードの入口、CSVとGoogleスプレッドシートの形式選択肢

ここで示すのは入口と形式の表示までです。ファイル取得の完了や、出力された表の内容を示すものではありません。実際に保存した場合は、対象が候補の過去指標か配信予測かを確かめ、キーワードと指標の列が対応しているかを確認します。必要な条件がファイル内にそろっていると決めつけず、取得日や条件は管理表にも残します。

再調査できる管理表を作る

記録する項目記入内容
キーワードと表示値語句、指標名、表示された値。範囲表示は範囲のまま記録
取得条件地域、候補抽出の言語、検索ネットワーク、対象期間
取得状況取得日、取得済み・未取得の区別、確認できなかった項目
採否と用途優先度、採用・保留の理由、広告用か記事用か、案内先
公開後の確認対応ページ、公開URL、表示・流入・問い合わせの確認状況

再調査の際には、前回の条件を確認してから最新の値を取り直します。同じ言葉でも地域や期間が違えば単純に増減を比べられないため、条件変更と需要の変化を切り分けます。優先順位も一度決めたまま固定せず、提供内容、問い合わせの傾向、既存ページの状態に合わせて見直します。

調査した候補をプランや広告グループへ割り当てる作業は、数値を確認する作業とは別です。調査一覧と、実際に広告へ採用する一覧を分けることで、未検討の語句まで配信対象として扱うことを防げます。候補を見つけた段階で、配信や成果確認まで完了したと考えないようにしましょう。

キーワードプランナーを使うときは、入口を目的で選び、地域・ネットワーク・期間をそろえ、検索数・広告競合性・予測を別々の材料として読みます。そのうえで、顧客の質問とサービス、案内するページのつながりを確認すれば、需要調査を次の施策へ進めやすくなります。

自社で進められる調査と、相談したい運用業務も分けて整理してください。候補の収集はできても、広告文やリンク先との対応、配信後の改善まで手が回らない場合は、どの作業を支援してほしいかをまとめると相談が具体的になります。トミラへの相談を検討する際も、現在のサービス、集めたい顧客、調べた候補、判断に迷っている点を用意し、以下の案内から支援内容と資料を確認してください。

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